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2006年2月 4日 (土曜日)

チクユウさんのライブ

西荻窪の「奇聞屋」に行って来ました~。

中央線の故障か何かでちょっと遅れてしまい、開演5分前に到着です(汗)
なぜかチクユウさんのライブの時はMy三味線を持っていて、ちょっぴり恥ずかしいっす...。

チクユウさんは腰痛が酷いらしく、
「鞄持ちに息子を連れてきました~」と、次男さんを紹介して下さいました。
人なつっこくてとってもかわいいH君です。お弟子さんの勇月君とも仲良しのようす。

舞台上に黒いトレーナーとジーンズの勇月君、客席を通って刺し子の作務衣姿のチクユウさんがゆっくり歩いて登場~♪

オープニングはチクユウさんと勇月君の『新じょんから節』です。

今日のテーマは「じょんから節のルーツ」

「ぼさま」と言われる盲目の芸人が、生きるために民家の軒で三味線を弾き、何件も何件も回ってようやく「どうぞ」と家に招き入れられ、囲炉裏端で三味線の演奏や唄を聴かせて、その報酬として一夜の食事と宿を手に入れていた。
その時に弾いていたのが「じょんから節」です。

今日はゲストの木村さんが、その『門付け三味線』を聞かせてくださいました。

そしてチクユウさんは『三味線じょんから』を演奏して下さいました。
この曲は伴奏ではなく旧い独奏曲でいわゆる「旧節」だということです。

昭和初期の頃、「小屋掛け」と言って民謡ショーのようなものが開かれていたときには、同じ節の唄ばかり唄っていると聴衆からヤジが飛んで来たそうです。それで歌い手もいろんな節を研究して中節のじょんから節が出来たんだそうです。この頃は戦争中だったので、ボサマ達はお役人にたいへん虐められて、生きるために苦労したようです。

竹勇さんは切々と『中じょんから節』を演奏して下さいました♪

そのうち演奏をしていると、お客様から唄よりも「伴奏の三味線が良い、三味線だけの演奏が聞きたい」という要望が多く有り、その頃に弾かれたのが「新じょんから節」というものだそうです。
次第に唄の伴奏ではない独奏曲としての「新じょんから節」が出来上がってきたそうです。
今、巷で流行っている津軽三味線はこの新じょんから節だそうです♪

ということで、木村さんに叩き三味線で『新じょんから節』の曲弾きを演奏して頂きました。
木村さんは半纏(?)に角帯をきゅっと締めてます。黒足袋に雪駄です♪
かっこいいです♪
木村さんは以前、和音のライブの時にも拝見しました。
浅草で弾いてらっしゃるとか(今は忙しくて弾いてないそうです。)

ここからチクユウワールドです(笑)

青森に「十三湊」という貿易港がありました。大津波によって一夜にして消えてしまい、その栄えていた頃を偲んで謡われた民謡のようです。

「十三(とさ)の砂山がお米だったら西の方から来た弁財衆(船乗り達)にタダであげるのになぁ~」

この時、お話をしながら調弦をしていました...。(調子が変わるのかな~。)
『十三(とさ)の砂山』弾き唄いです。

チクユウさんのお話は続きます。

『弥三郎(やさぶろう)節』これは嫁いびりの唄で、数え歌だそうです。15番まであります。
途中、11番あたりかな?歌詞をお忘れになってしまい木村さんに助け舟をお願いしてました(笑)

♪11はエ~十一、一日蔵開き、藏も開ねえで嫁いびる~♪

二人も三人も人を仲介してまで貰ったお嫁さんを、なんで苛めるんだろう...。
隣近所に内緒にして作ったお餅も嫁さんにはあげないとか...。
現実にそういう時代があったんだな...。
うちのお師匠もお嫁に来て、相当いびられたって言ってたっけなぁ...。

チクユウさんの唄は紙芝居のように情景が浮かぶから好きなのかなぁ...。

初めて「十三の砂山」を聞いた時は異国の唄かと思っていたのですが、今回は津波によって砂だらけになってしまったかつての港の情景が少し解りました。

ここで休憩です。
本当はもう少し前に休憩されたかったご様子...。

この休憩時間にお弟子さんの勇月君のコメントがありました。
津軽三味線には「叩き」と「弾き」があることを初めて知りました(汗)

二部は津軽三味線の種類(分類)のお話です♪
三大節と呼ばれているのが「じょんから節」「おはら節」「よされ節」で、「あいや節」「三下り」を入れて五大節と言うんだそうです。

チクユウさん、勇月君の『津軽あいや二重奏』
これは弾き三味線だそうで、続いて木村さんが『あいや節』を演奏して下さいました。
こちらは叩き三味線だそうです。

違うと言えば違うのです。
音色の太さとか、振動が...。でも、そういう事なのかな?
木村さんの方がオーバーアクションなのかもしれない...う~む。
なんとなく...温度が違う気がした。木村さんの方があったかいというか素朴な?
でも、チクユウさん達が冷たいわけではなく...ん~...わからないっす(汗)

そして今度は『津軽三下り』
あいや節は九州から海を渡って新潟の佐渡から津軽に来たそうですが、三下りは山から伝わったそうです。三下がりと言うのは三味線の調子の事で、そのまま曲名になってるのは面白いです。

さて、ここで飛び入りゲストです♪12弦ギターの富成さんです♪
11月末のわきたにさんのライブで拝見致しました~♪

富成さんは即興で沖縄のイメージの曲を弾きます。12弦ギターはとっても奥の深い繊細な音色です♪

そしてチクユウさんとのセッションです。
全く打ち合わせなく、しかも初めまして~に近いらしく...。(毎度の事ですが(笑))

初めはお互いに探り合いですが、次第にぴったり合って来て、途中、富成さんのソロがあったり...。
そして、感嘆の溜息~♪と拍手♪

チクユウワールドに戻って...
『まるめろ』津軽の方言の唄です。まるめろって...どういう意味なのかなぁ?
(花梨によく似た果物だそうです)

『三味線よされ』そして最後に即興曲『こころ』
今日の『こころ』はまたいつもと違う感じがしました。
ちょっと悲しいというか、せつないけど暖かいって感じで始まりました。

アンコールに『たんと節』
もともとは秋田民謡だったものが青森に伝わったそうです。
津軽にはいろんな処から唄がやってきて、アレンジされて引き継がれていってるんですね♪

今日は、津軽三味線をたっぷり、聴く事ができて、とっても幸せでした。
演奏後、舞台上ではBunさんによる撮影会も開催されて(笑)
私はチクユウさん、木村さんに色々質問も出来て、手にも触らせて頂いて...(笑)

また、追っかけします♪

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